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けんこう放浪記

人間、生きてますと"心&体"にいろいろトラブル発生!! これは私の健康体験記です。

感覚について

『感覚について』養老孟司さんの本から抜粋です( ̄∇ ̄)

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実は心には個性がありません。
心に個性があってもいいけど、他人には無関係です。
私だけの感情、これも無意味です。
なぜなら定義により、他人はそれを理解しないからです。
個性があるのは、身体なんですよ。

感覚とは何か
私たちがものを考える時には、二つの方法を使っています。
『感覚的』に捉えるか、『概念的』に処理するか。
感覚的思考と概念的思考です。
本来、感覚的であることは悪いことではありません。
感覚とは、視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚などです。
これらは全て現実に何かがある事を前提としています。目の前にある花を、見る、嗅ぐ、触る。
その場で様々な音を聴く。
このように具体的に何かを感じとる能力が感覚です。
感覚的であるというのは、具体的であることだと言ってもいいでしょう。
具体的とは「現場の視点」
「現実」とは感覚で捉えることができるもの、ちゃんと存在するもの。
感覚的の反対が、概念的。
概念、つまり人間が頭の中でこしらえたものをベースとした考え方です。
つまり、ちゃんと存在しないもの。
例えば「愛」は見ることはできません。
「憎悪」を触ることはできません。
人と動物の違いは、概念的に情報を処理できるという点です。
これは人間の特権なのです。

都市化していくと、感覚の世界というものがドンドン衰えていくんです。
でも本人は自分の感覚がダメになってきてるという事に気付いてません。
自分の感覚自体が落ちてきたという事が、都会生活ではわからない。
感覚の最大の特徴は、違いを捉えることです。