亡親の残した物

伊藤比呂美さんの語る言葉、自らの経験からの言葉。凄くいいんです(´ー｀)💓

人生おろおろ (光文社文庫)

例えばこんなお悩み。
『亡親の残した物をどうやって片付けましたか？』親が使ってた大事なものを捨てるのが辛い。それに対してこう答えます。

『ほんとに心が残りますね。私の両親が死後に残した物はこんな物。父は趣味の油絵、母は着物。
私が捨てられないものは、自分の人生を最後まで生き抜いた時点の父や母の物ではなく、大切にしていた物でもなく、私が父や母を考えるときに懐かしく思い出す物。
父や母にとってというより、私にとって大切な物だった。
そう思ったら、あれもこれも残したいという気持ちが少しふっきれました。』

わかる～ε=ε=(ﾉ≧∇≦)ﾉ

本当に亡くなった人の物は捨てられない。写真や洋服なんて処分するのに、私も4年位かかりました。
それも一気にできなくて、少しづつ『ごめんね』と言いながら。

伊藤比呂美さんのお悩み相談。今は悩んでなくても、過去に悩んだ私の心がホッとする一冊です。