失感情症
一切の感情がなくなる【失感情症】
笑うことも、怒ることも、悲しむこともない。全くの白紙になる。
夜中のトイレで漏らしてしまった。病気の下痢では我慢できない。入院中、トイレが遠く、点滴につながれた状態。
トイレの前まで行って、うまくブースの中に入れなかった。便器にしゃがもうとすると点滴が邪魔になり、漏れてしまった。それもかなりの量。
もうダメだ…。もう落ちてしまえという自虐的になり、最後まで出し切った。下半身が便にまみれた。
そこに若い看護師さんがひとり。迷惑そうな顔になった。「自分でなんとかできますか？」と言われ、タオルとお湯を頼んだ。
渡されたのは雑巾とバケツ。「これで自分でキレイにして下さい」
バケツと雑巾でなんとか始末、身体が震えていた。自分が泣くんじゃないかと思った、が泣かなかった。
それから平静とは違う、自分が死んでしまったような感じが続くのです。
漏らすということは、人の尊厳をいちじるしく損なう。だから高齢者は、ぼけていく方が多いのかも…(>_<)
