親切哲学
絵本『100万回生きた猫』を書いた、ヨーコさんの本から一部ご紹介。
人に親切にするのは難しい。
一番難しいのは、身近な人に長年にわたり
変わりなく親切にできることだ。
これが可能であれば、結婚というものも
難事業ではなくなるはずである。
それに比べれば、行きずりの人への親切など
本当に楽なものだというのが、私の経験からの親切哲学であった。
が、近頃ではそうでもない。
キヨスクのおばさんに、道を聞いたら睨まれる。
町のたばこ屋さんに『道を聞かないで』と
立て札を見る。
忙しいとムシャクシャする。
忙しいと、おっかなくなるなぁ。
暇な人って人相がいい。
私も暇にして、いい人相して
人に道なんか丁寧に教えてあげたい。
ヨーコさんの言葉とイラストで描かれた
とても読みやすく、心に残る本です💓