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けんこう放浪記

人間、生きてますと"心&体"にいろいろトラブル発生!! これは私の健康体験記です。

方丈記

「これから日本がどうなるか方丈記を読めばいい。あれに全部書いてある」と養老孟司先生が言ってました。

そこで図書館から借りてきたのは、玄侑さんの本(^ー^)

玄侑さんご自身も、福島県に住んでおられ
この本は、2011年の震災があった年に書かれており、読むとどれだけ当時が悲惨であったかが分かります。

玄侑さんの檀家さんも、震災後に自殺で6名亡くなった。
余震も、半年続きました。
夜中に余震5弱で起き上がり、頭から転んで一週間後に亡くなった人も…。
まだまだ多くの人が亡くなっている、と。

政治家や、官僚の動きの悪さ。
原発をどうするのか?
何もことは進まない…。
福島県の人は、政治家の言葉に疑いを持つようになります。

玄侑さんは、そんな福島県の様子と鴨長明の平安末期を照らし合わせます。
平安末期も、饑饉や疫病、大火事や地震
二ケ月間に都周辺だけで、4万人以上の死体が道や川に転がっていたそうです。

鴨長明は『三界はただ心一つなり』という境地に達します。
心一つで、世界のあり方が変わるというもの。
心のほかに法はない。
心だけが問題で、外界は関係ない。
とにかく心をコントロールしてはいけない。
物事が、自分の都合に合わなくても、そのまま受け入れていく。
予想と違うことが起きても動揺してはいけない。
執着すると心が濁る。

常に世は移り変わり【無常】、常ならず。
今だから読んでおきたい一冊です(´ー`)