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どうして角田光代さんは、こんな小説が書けるんだろう…。
切ない、女性ならではの表現が上手すぎる‼️
「おまえじゃなきゃだめなんだ」短編集の
『消えない光』をご紹介。
結婚式、新婚旅行、指輪、そのものを全く否定していた二組のカップルが改めて【セレモニー】の大切さに気付きます。
一組のカップルは、これから結婚する若者。
もう一組は、これから離婚する40代の夫婦。
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好きという気持ちのもっと先にあるもの。
ひょっとしたら、というか確実に、好きという気持ちは永遠じゃないんだ。
永遠だと信じたいけれど、でもきっと
それは変形したり、黒ずんだり、傷ついたり、あるいはポッカリと無くなってしまう種類のものだ。
だからこそ、自分は『好きだ』のその先にいきたいんだ。
永遠であって欲しいと願っている、正真正銘の今の気持ちを、変形しないうちに、形にしたかった。
陳腐でもありきたりでも…。
指輪の輝きが永遠だろうが、期限つきだろうが、傷がつこうがつくまいが構わない。
ただきっと、この銀色の指輪を取り出し指にはめ、それを頭上にかざして見るとき、並んで目を凝らした二人の姿を、私達は細い銀色のなかに見るだろう。
30年、40年と時間がたっても、きっとこの銀の光のなかに、いっとき共に暮らした自分たちの姿を、きっと見つけることができるだろう。
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