パピヨン
エリザベス・キューブラー・ロス
スイス生まれの精神科医。
『死の受容5段階』を発表し話題となる。
田口ランディさんが大好き(^∇^)💓
ランディさんが作家になったきっかけは、お兄さんの自死。
ランディさんの父親はアルコール中毒。
父親は遠洋船のため、自宅に帰るのは年に1度か2度。
帰ってくると酒を飲み、その度に豹変する。
お酒を飲むと家族を言葉で責め、殴ることもあった。
そんな父を兄は「俺がこうなったのは父親のせいだ」と憎んでいた。
家をでた兄は、アパートで餓死。
父は悲しみのあまり息子の死も「お前のせいだ」と妻を責めた。
なぜ餓死を選んだのか?
その苦しい気持ちをランディさんは吐き出したかった。それが作家デビューとなった。
兄、母と亡くし、残ったのは憎んできた父一人。
父親も末期ガンで余命半年を告げられる。
唯一の身内であるランディさんが、父の看取りと葛藤を描きます。
父親と、自分との関係修復までをエリザベスの残した言葉を兼ね合わせ、見事につなぎ合わせたノンフィクションです。
「俺はよく生きたろう?」
「よく生きたよ、お父さん」
読み終えた時に“生きる”ってことを痛感します。