功利主義
功利主義(こうりしゅぎ)とは
「最大多数の最大幸福」を目指す思想
聞き慣れないことばですよね(^_^;)
皆のためになるなら一人を犠牲にしてもいい。
治らない難病患者には、呼吸器をつけないことが正当化される。
患者も人に迷惑をかけたくないと考え、治療を断らなければと思ってしまう。
と活動されている、川口有美子さん。
川口さんは、1995年に実母がALSを発症。
母の介護をする中、自ら介護派遣事業所を立ち上げたり、尊厳死法制化へ反対運動を行ったり、他のALS患者の支援を行ったりしています。
『逝かない身体』は介護した日々をつづったものです。
発症後3年で、眼球も動かせない母。
会話もできず、家族には負担が増えていきます。
「母は死んだ方が楽なのでは?」
しかし、ある講演会をきっかけに180°思考が変わります。
稼げる人が稼ぎ、それを働けない人に分け与える。
『難病でも、母は生きてていいんだ』
この時から、川口さんの活動が始まります。
私も尊厳死が、早く日本にも適用されたら良いのにと思ってました。
しかしこの本を読むと、尊厳死が100%正しい選択ではないと気付きます。